白とは逆に黒は全ての光を吸収する色、つまり全ての色の要素を内包しています。
また、「白・黒」からは対極する事柄、例えば勝負、陰陽、希望と絶望、ポジ・ネガ、プラス・マイナスなどを表現しています。その全てのマイナスイメージが黒で表現されています。
言葉でも「黒」と言えば疑惑、負が付きまといますし、イメージはコンプレックス、葛藤、反抗、悲しみなどがあります。 この様にマイナスイメージが先行している色ですが、全ての色の要素をあわせ持つ黒は全ての意味合いを含んでいるのです。
その為、喜びや悲しみを乗り越え、自己に向き合い確立していく場合にも黒が用いられます。
喪服の黒は、亡くなった方に対する悲しみ、思い出、敬愛、そして死に対する畏敬の念、残された自分の再構築などの意味合いがこめられていると考えられます。

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