人間の生命維持と色

必要な色の項でお話しましたが、色は生命維持にも深いかかわりがあると考えられています。
その為、「マイナス部分」になっている部分を色の持つ作用を使いニュートラルな状態に戻す事が出来る=カラーセラピーが存在するのです。
もうひとつ、人間は無意識に自分に必要な色をその時その時で選択できるだけではなく、感情や体調そのものを表現する為に色を選択する事も出来ます。
例えば内戦や災害に遭った子供達に絵を描かすと、くすんだ色や暗い色を使ったり、寒色系や血の色を使って表現します。また、絵そのものも不安気で暗い絵が多かったりします。
また、病気で入院している子供に絵を描かすと黒色や紫色を多様する場合があったりします。 これらは、心象風景や体調から表現されている色だったりモチーフだったりする訳です。
体調の悪い場合は自分に必要な色(例えば紫は「癒しの色」と呼ばれています)を選択する場合もあります。
心や体のケアをしていく内に、絵のモチーフが変わり、使用する色も明るく暖色系を使うようになります。
また、こういった「絵を書かせる」「色を選択させる」事を続けていく事により心や体のケアそのものになるのです。
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