宗教と風水

【その2】
日本に古来から伝わる宗教は、もともと「森羅万象全てに神の魂が宿る」と言うものでした。そこへ、大陸から伝わった古い宗教が元になり神道となりました。
神道は日本の国の宗教として発展し、その中でインドの仏教思想を含んだ大乗仏教が中国から伝来してきました。同じように、仙道も伝来して来ました。この中で風水が取り入れられ陰陽師が操っていたのです。
恐らく、陰陽五行説の思想が既に取り入れられていた上で風水術思想が取り入れられたのでしょうか…。
国の宗教はあくまで神道ですが、仙道の風水を受け入れるなんて、昔はカテゴリー分けに拘らず良いところは吸収していたのですね。その証拠に江戸時代は神社とお寺が一体になっている所や、神社に仏像が安置されていたりしました。(明治時代にカテゴリー分けを強制的にやっているので今はない所が多いですが…) ちなみに仙道は、道教と共にその後日本では山岳信仰の元になっています。
また、この様によいところはおおらかに受け入れ、日本独自に発展をした文化の中の風水は、「家相」として残っていますね。厳密には風水で言う家相とは異なっています。

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