整理整頓・その1

今回は、整理整頓のちょっと観念的な見方をした考察です。

ブルースシンガーの近藤房之助さんは、過去に膨大なブルースのレコードをコレクションしていました。
自宅とは別に部屋を借りてレコード倉庫にしていたそうですが、レコードの重みで床がたわんだ程のコレクション量だったそうです。勿論その中には超貴重盤もたくさんありました。
随分前ですが、その部屋が火事に遭いレコードが全て燃えてしまいました。
近藤氏は「(自分の宝物が)なくなって残念だったけど、なくなった事で逆に身軽になりすっきりした」と言うような内容の発言をされていました。
いろんな物事に対する「執着」がなくなり、人生観も変わったようです。

部屋が片付かないのは、モノが多いからです。
片づけが苦手な人は、モノがある上にモノが増えるタイプと使わないモノを処分出来ないタイプ、また両方を併せ持つタイプに分ける事が出来ます。
モノに固執し、縛られているために、精神的にもモノに支配されているのかもしれません。
本当に自分が持っているモノ全てが必要なモノや重要なモノでしょうか?

パレートの法則と言うものがあります。これは、別名2:8の法則とも言われいろんな所で使われています。
この法則を用いると、自分に本当に必要なモノは持っているモノの2割しかないと言えるでしょう。
残りの8割はなくても良いモノ達です。

物欲は、それを手にした時の喜びや幸せの快感を得たい、持っている事で征服欲が満足する、(自分が優勢な)人との差別化を図りたいと言った欲求から来ています。
自分の精神的な満足感をモノで得ようとしているです。
しかし、モノは永続的なな満足感を与えてはくれません。そのため、次から次に新しいモノに対して執着します。

執着は、欲求がエスカレートしたものでしょう。
モノが捨てられない、処分できないと言う人の多くはモノに対しての執着と、過去に対しての執着が強い傾向があります。

現在形で生き、人との関係や愛情、自分の内面の充実などに満足感を得る事が出来れば、モノに対する執着や精神的な満足感を得る事がやめられるでしょう。

いらないモノを処分する事で、あなたが抱えている精神的なこだわりやわだかまりも一緒に処分する事が出来るかもしれませんね。

次回は、捨てる事に抵抗のある方にお役立ち情報を紹介します。
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