占いを味方につける・その1

先日、ワイドショーで占いにハマる女たち特集をやっていました。
普段の些細な行動に留まらず、結婚や離婚さらに復縁といった人生の転機になるような事も全て占いで決めていた人を取り上げていました。
こんな人は、占い師に「あなたは今年から10年間人生最悪の悪運が巡っています。この時期に転職や旅行、結婚をすると不幸になります。大きな行動は避けましょう。」と言われたら、旅行もせず、適齢期を過ぎてもプロポーズをされても結婚をせず、ひたすら10年間地味に生きるのかなと思いながら見ていました。

下は3月に発行したパソコン版メールマガジンに掲載したコラムです。

■風水占いブームの背景
風水は悪い気を抑え良い気を生かす「方法」で、環境を良くするためものです。
乱暴に言えば、風水の吉凶は物理的に環境が良いか悪いかに通ずる部分があります。
そのため「△△方位に○○を置くと彼と仲直りする」と言った、短絡的で対処療法のような「風水占い」とは一線を画します。

古来日本から脈々と伝わってきた伝統的な風水があったにも関わらず「風水占い」がブームになった背景には占い好きの人の心理が影響しています。
占い全般に言える事ですが、占い好きな人や占いに依存する人の多くは、短絡的で決定的な回答を求める傾向があります。
それは、自分自身を信用出来なかったり、自分を過小評価する事で「自分の行動を自分で決定する」自信がなく「迷い」が生じているからと考えられます。

そこで、背中を押してくれる対象を占いに求める心理が働いているのです。
背中をじわじわ押してもらうのではなく、「これだ」と勢い良く押してもらう方が走り出しやすいでしょう。

彼とケンカをした人にとっては伝統的な風水よりも「△△方位に○○を置くと彼と仲直りする」風水占いの方が、行動を決定しやすいですよね。
そのために短絡的で決定的な回答が多い風水占いは多くの方に受け入れられたのです。

ここまでです。
自分の行動に迷いが生じた時、占いを参考にされる方は多いです。しかし、最終的には自分の行動は自分の意思で決定していますね。
占いに依存している人は、自分の行動を自分の意思ではなく占いの結果から求めています。
これは背中を押してもらわないと動けないどころか、背中を押してもらって動くものだと考えているのかも知れませんね。

ワイドショーで取り上げていた女性は、現在は占い師をされています。
占い師になったのは、ご自身の意思だったようです。
今までの経験を元に、悩んでいる人の力になりたいとインタビューに答えているその女性の言葉に彼女の自信を感じました。

占いを別の見方から味方につけている人もいます。
私も話を伺って、目からウロコが落ちました。次回はその話をご紹介しますね。
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