マリッジ・ブルー・その1

少し前の話ですが、アメリカで結婚式を数日後に控えた女性が突然失踪し全米中が騒然となりました。
テレビでは家族が涙ながらに訴え、連日特集が組まれ、犯罪に巻き込まれた可能性があると言われていたのです。
その後「誘拐された」と本人から連絡があり、警察が無事保護しました。
しかし、事の真相は失踪も誘拐も自作自演の狂言で別の意味でまたもや全米を騒然とさせました。

お金持ちの御曹司と婚約中だったこの女性は、失踪した理由について、500人が参加する大規模な結婚式に「怖くなった」と話したそうです。
また、この女性は以前にも結婚式直前に婚約破棄をした事があるとの事。

結婚が決まり、まわりの祝福ムードの中で当の本人が、ある種の憂うつ感を抱く事があります。
これはマリッジ・ブルーと言われ、結婚を前に男女共大なり小なり経験する心の動きです。

実際に結婚するとなるといろんな現実問題が露呈します。
お互いの親や親戚とのコミュニケーション、それぞれの家の冠婚葬祭に対する風習のちょっとした違い、結婚式や新居の準備の煩雑さなど、直面してはじめて解る問題も多いでしょう。
それに加えてそれぞれのこんな思いもあります。
男性なら、守るべき家族が出来る事への責任、経済的な問題、独身の自由さ・気軽さの消失など
女性なら、本当にこの人でいいの?と言う気持ち、実家から離れ新しい家の家族になる孤立感、新しい生活への不安、結婚準備を手伝ってくれない彼への不満など
男性の場合、マリッジブルーの引き金は現実的な問題が多いのですが、女性は精神的、感情的な部分が大きく左右しています。
また、問題に直面した時や相手のちょっとした態度の変化で、マリッジブルーは周期的に強くなったり弱まったりするようです。

一般的に、男性の場合結婚を考えてから結婚を決めるまでの間にマリッジブルーになる傾向があり、女性の場合は、結婚が決まってから直前までにマリッジ・ブルーになる傾向が強いと言われています。
そのためか結婚直前で婚約解消をするのは女性の方が多いようです。

幸せになるために結婚をするのに、マリッジ・ブルーのせいで第一歩をつまずくのは勿体無い話ですよね。
誰しも抱く気持ちと言われていますが、出来ればさらっと過ぎ去りたいものです。

ではどうすればさらっと流せるのでしょうか。
次回は、より深刻になりやすい女性に向けていろんな方向から考察してみたいと思います。
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