宵越しの金は持たない

江戸時代、江戸っ子は「宵越しの金は持たない」事が美徳とされたそうです。
私は、パ〜っと派手にお金を使ってお気楽その日暮らしの潔さが、竹を割ったような気質の江戸っ子に支持されていたのかと思っていました。
調べた所、この美徳は2つの理由から生まれた事が解りました。
江戸時代、世界を見渡しても江戸ほど賑やかで繁栄した街はありませんでした。別の見方をすると華々しい影には盗人や強盗などの物騒な面があったのです。
もうひとつ、江戸では平均して半年に1回のペースで街ぐるみの大火事がありました。
貯蓄をする機関もなく、大名のように金銀で保管する術もなく、家に大事にお金を置いておくと盗まれるか焼けてなくなる可能性があったのです。
そのため、使い切ってしまった方が良いと言う考えに至った訳です。

アメリカで、本物の億万長者とはどんな人間で、普通の人々とはどこが違うのかを徹底取材した書籍があります。
翻訳されて日本でもビジネス関連書籍ではスマッシュ・ヒットを飛ばしています。
一代で財をなし億万長者になった人達がいかにして億万長者になったか、これが恐ろしく単純明快です。

★収入に比べ極端に低い支出で生活をする
★時間、エネルギー、お金を資産を増やすために効果的に分配する
★世間体に気を配るより資産構築
★親の経済的な援助を受けず自力
★子供も経済的に自立している

他にビジネスチャンスを上手く掴む事や資産運用・投資をする等にも言及してあります。
早い話が、浪費せず、見栄を張らず、自力で生きていけと言う内容ですね。
これを見ると自らお金持ちになった人は案外贅沢をしていない事が解ります。

私も含めて金運を良くしたいと思う人は多いでしょう。
金運を良くする事と自分の持っているお金が増える事をイコールにした場合、一番の方法は「倹約して貯蓄」に尽きるのかも知れません。
今飲んでる缶ビールを発泡酒にすれば150円程度の貯蓄、飲むのを辞めれば300円程度の貯蓄。
これが積もりに積もってお金持ちになれるとすると・・・私はやっぱり発泡酒位は飲みたいです。(^^ゞ
だからと言って江戸っ子の潔さも無理です。
喰うに困らず、贅沢は出来なくてもそれなりに楽しい事もしているので、億万長者より小市民の方が気楽で楽しいのかも知れませんね。
[1]週刊ココロコラム
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