伝染病

先日、昼食で大好物のそうめんを食べ、ささやかな満腹感と幸せを感じていた時に、知人から電話がかかってきました。
彼女は現在個人的なトラブルの渦中にいる人で、案の定、自分のトラブルについて一方的に話をはじめました。
私は、彼女に都合の良い返事を要求されて困っていたら「そりゃあんたには解らないだろうけど!」間髪入れず怒鳴り口調で切り返してきました。
普段から短気で横柄なタイプではあるのですが(^^ゞその性格を百歩譲っても今回の電話での口調は悲惨さを感じさせる位トゲトゲしていました。
そのため「イライラしたらストレスたまるからね。」と励ましたら
強い口調で「私のどこがイライラしているって言うの!」から怒鳴り口調マシンガントークが始まりました。

電話を切った後、先程までのそうめん的幸せ気分は吹っ飛び、私はかな〜り不愉快になりました。
そして、後から家族に言われて気付いたのですが物凄くイライラしていました。
自分の中にイライラする要因は何も無かったと言うのに・・・。しゅん。(;_;)

こんな感じで、イライラは伝染しますね。
例えば、イライラした人が貧乏ゆすりをしたり早いリズムで机をコツコツ叩いているとします。
そんな人の表情や態度には確実にイライラ感や不機嫌さが出ていますね。
自分と直接関係なくても、それを近くで目撃しただけでなんとなく不愉快な気分になります。
ましてその人と話をして、直接トゲトゲしい言葉を返されたりすればほとんどの人が不愉快になるでしょう。
口調や態度で周りの人にイライラを発揮したり当り散らす事は、イライラ菌をばら撒いて周りの人にイライラを伝染させる結果となります。
小さな職場など少人数で閉鎖された対人関係の中で、イライラ菌が蔓延してしまうとどうなるでしょうか。
考えただけでもその場に居たくないですよね。(^^ゞ
さらに、イライラは強いストレスとなります。
普段の生活で他のストレスもあるのに、自分自身で自分を強いストレスに晒している、つまりイライラすればするほど自分の首を絞めているようなものなのです。

イライラ・不機嫌な人と接した時の不愉快な態度は、「自分に否が無いのに責められた」感覚になります。
この感覚が、やり場のない怒りとなり、それがイライラ・不機嫌の元になります。
これがイライラが伝染するカラクリです。
イライラ菌に伝染しないためには、「自分に否が無いのに責められた」と感じなければ良いのですが、普遍的な心理の動きですのでなかなか難しいですね。(^^ゞ
イライラした人からトゲトゲしい言葉や態度を返された時は、直接真正面から受け止めずに、トゲトゲのイライラ菌の姿なんかを思い描いたりして気持ちを切り替えられれば良いなと思います。
柔能(よ)く剛を制すの心意気です。
[1]週刊ココロコラム
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