6つの価値観

ファッションやエステなどで自分を磨く事が楽しい女性もいれば、そんな事にお金をかけるより貯蓄したい女性もいます。
出世や昇進に向かってひたすら努力する男性もいれば、仕事よりも家族の絆を大切にする男性もいます。 人それぞれに価値観は違いますね。
そして、自分の価値観によってライフスタイルも変わってきます。

ドイツの哲学者であり教育学者でもあるエドゥアルト・シュプランガー(Eduard Spranger 1882〜1963)が人間の精神作用を6つに分け、どれが支配的に働くかによって個人の価値観や個性が形成されていくと説きました。
つまり、「人生で何に価値を置いて生きるか」を6つのタイプに分類した説です。

◆経済志向型◆
商人タイプ。お金に限らず物事の経済性、功利性をもっとも重視するため、普段から損得勘定を考える利己主義的なタイプです。
考え方が現代的でドライなため、人に対しても裕福かどうかや、利用価値があるかなどで判断する傾向があります。

◆理論志向型◆
研究者タイプ。知識を得たり、物事を論理的に分析する事に価値を見出すため、自分の研究や興味分野に徹底的に集中するタイプです。
他人や出来事、利害にはとらわれない個人主義的な面があり、他人からは理屈っぽく頑固な印象を持たれる傾向があります。

◆審美志向型◆
芸術家タイプ。繊細で感受性が高く、自分の感性を満足させられる美しさや楽しさを重視する享楽的なタイプです。
物事を論理的に解釈したり、秩序や規律が苦手なため、現実逃避や自分の世界に閉じこもる傾向があります。

◆宗教志向型◆
宗教家タイプ。神仏に対して敬虔な気持ちを持ち、物事の真理を追究する信仰者や牧師や僧侶などの宗教家に良くみられるタイプです。
信仰の有無に限らず、信心深く誠実で愛や慈しみ、思いやりを持って真面目に日々を送ろうとするタイプにも当てはまります。

◆権力志向型◆
政治家タイプ。地位向上や、権力の獲得とその行使によって、人や物事を支配する事を重視しそれを目的に行動するタイプです。
他のタイプに比べてリーダーシップを発揮出来ますが、地位や権力が思うように手に入らないと自分が上位に立てる世界で権力をふるう傾向があります。

◆社会志向型◆
母親タイプ。自分の事よりも人を大切にしたいと言う思いが強く、対人関係を重視し協調しようとする献身的なタイプです。
人のため、社会のために尽くす事に生きがいを見出す傾向があり、積極的に福祉活動や奉仕活動を行う人もいます。

実際には、どれかのタイプにだけ属すると言うよりも混合型が多いです。
どの型が一番当てはまるかで、自分にとっての向き・不向きを知る事が出来るかも知れません。
例えば、株や金融関係ならば経済志向型は得意でしょうが、審美志向型は苦手でしょう。
逆に自由な発想や芸術的センスを要求されるような仕事や作業は審美志向型は大得意ですが、理論志向型は苦手でしょう。
こんな所からも、自分の特性を知る事が出来ます。
どの型が良い・悪いではなく、その特性を知りポジティヴに使えば良いのです。(^^)
[1]週刊ココロコラム
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