スピリチュアル

最近スピリチュアルと言う言葉が身近になってきましたね。
恐らくテレビ番組「オーラの泉」が多大な影響力を持っていたのかも知れません。
「オーラの泉」は有名人をゲストに招き、「守護霊」「前世」「オーラ」のキーワードを交えてお話をしていく番組です。
10年前に放送していたら懐疑派から「オカルト」と一斉攻撃を受けそうな番組ですが、現在は多くの人々に受け入れられています。

「上手くいかないのは全て前世のせいだ」
「こんな境遇なのは霊のせいだ」
「こんなについてないのは悪霊にとりつかれているからだ」
と、自分の周りの環境のネガティヴな原因をすぐに霊や前世などオカルティックな物事に求めようとする人々がいます。
特に、この番組からスピリチュアルを知った方に多い傾向を感じます。
番組の真意ではない事は解りますが、こんな考え方の人々を輩出してしまうのは、影響力を考えるとこの番組の功罪かなと個人的に感じています。

実際は、スピリチュアル=「守護霊」「前世」「オーラ」ではありません。
もちろん、自分の守護霊が誰なのか、自分の前世は何なのか、自分のオーラは何色なのか、と言う情報を知る事がスピリチュアルではありません。

Spiritual(スピリチュアル)の意味は「霊的な、精神(的)な、神聖な、崇高な」などです。
魂、精神、霊などとても内面的な言葉を指していますが、これらは全て「自分の中」にあります。
つまりスピリチュアルとは、自分の中にあり自分で発見し高めていくものなのです。
自分の心の動きは他人には解りません。しかし、自分自身でも自分の心の動きが解らない人は多勢います。
前世からの因縁は多かれ少なかれ必ず誰にでもありますが、今の環境を作り出している一番大きな要因は、自分自身の考え方や感情などの心の動きです。
不幸せも幸せも、本当は自分の心の中にある秤で測って判断しているのです。

スピリチュアルな物事に触れ、自分自身で気付き、吸収し、実践する事で自分の考え方や意識が変わります。
それはやがて自分自身の精神や魂をより充実させ、幸せに満ちた日々を送る事が出来るようになります。
「守護霊」「前世」「オーラ」は、言ってみればそのための「教材」なのです。
例えば、守護霊が誰かを知らなくても、目に見えなくてもいつも見守ってくれている守護霊の存在に対して感謝の気持ちを持ったとします。
感謝の気持ちは自分自身をやさしくする力がありますので、心が穏やかになって他人にも優しくなれます。
他人に優しくすればその人も心が穏やかになります。
これがスピリチュアルの一端です。思った以上に普通で自然で身近な事だと思いませんか?(^^)

余談ですが、前世の因縁は2種類あります。
「因果応報」タイプと「繰り返す癖」タイプです。
どちらにしても前世からの因縁は根深くて現世では見出せるような理由がないものが多い傾向があるようです。
なお自分の前世を知りたい方は一翠先生の「前世退行」をお勧めします。
[1]週刊ココロコラム
[2]TOPに戻る