ココロの鏡・その1

恐ろしく昔の話ですが、デビューした頃の松田聖子さんの人気は凄いものがありました。
「聖子ちゃんカット」(ヘアスタイル)が大流行している反面、多くの同世代女性が「ぶりっこ」な所が嫌い!とアンチ松田聖子を公言していました。
ぶりっことは、それらしく見せようとする態度が見えすいて鼻につく人。特に、かわいく見せようとする人。(広辞苑)
女同士だとフツーなのに男性や立場が上の人の前では、ニコニコしたり首を傾げたり目をくりくりしたり、突然気配りが出来たり、猫なで声で「え〜(*^_^*)」なんて言うタイプの女性です。
ぶりっこに限らず男性に人気のある女性は、実は同姓からあまり好かれない傾向があります。
それは何故なのでしょう。

会社の後輩にこんな人がいたらどうでしょうか。
一流大学出身でテキパキと仕事をこなし、上司から能力を十分に評価され、容姿端麗で異性からの人気が高く、明るくて気さくで愛想が良い同性。
純粋に憧れる人もいるでしょうが、「なんか嫌い」と思う人も多いのではないでしょうか。
気さくで愛想の良い部分を見て「八方美人で人に取り入るのが上手いヤツだから上司にも上手くやったんだろう」と思う人もいるでしょう。
仕事の出来る部分を見て「あの子要領がいいから仕事できるフリしてるだけ。」と考える人もいるでしょう。
この後輩の存在自体にイライラし、辛くあたる人もいるかも知れません。
欠点が見当たらないのに、あら捜しをして嫌いになるのは何故なのでしょう。

勉強が出来ると「ガリ勉」、スポーツ万能だと「スポーツ馬鹿」、自分の意見を的確に述べると「でしゃばり」、明るくてひょうきんなら「軽薄」。
いずれも好ましい要素なのに、人よりも目立つとこんな陰口を叩かれる場合があります。
良い部分は評価してあげればいいはずなのに、何故マイナス評価されるのでしょう。

自分の肉親の中に許せない位嫌いな人がいる場合がありますが、これは近親憎悪と呼ばれています。
肉親でなくとも、何かいけすかない人、気に入らない人、嫌いな人がいる場合がありますね。
なんで、どんな理由で嫌いなのでしょうか。

さっきまで笑って話していた友達や恋人が無口になると、「私、何かいけない事言ったのかな」「自分のせいで怒らせたかな」「まずい、嫌われたかな」と考える人がいます。
なんで、どんな理由でそう思ったのでしょうか。

いろんな例を出しましたが、これらは全てある心の動きが関係しています。
詳しくは次回ご紹介しますので、それまでに上で挙げた内容に思い当たる人は、何故なのかさらっと考えてみて下さい。

ちなみに、私の場合はモタモタしている人や段取りの悪い人を見ると異常に腹が立ちイライラが表面に出てしまいます。(^_^;)
何故か判っているのですが…なかなか直せないですね。
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