オトコノココロ

ちょっと辛口ですが、多くの男性が持つ気質をご紹介します。
「オトコって何考えてるか解らない」と思う女性だけでなく、男性も是非読んでみて下さい。

男性は基本的に競争心を持っています。
この競争心は、生きるために狩猟をし、自分の子孫を残すために他者と戦ってきた太古の営みから連綿と受け継がれてきた要素です。
そのため、どんな事も「勝ち負け」で捉える傾向があります。
自分が「勝ち」ならば自信につながり、「負け」ならば認めたくない事実でありコンプレックスとなります。

また、男性は基本的にプライドが高いですが、それは競争心が大きな要素となっています。
「負け」を周囲に知られたくないため必死に隠したり、なんとか負けないようにしようとする傾向があります。
例えば、女性は解らない事に対して「知らない」「解らない」と割と平気で言えますが、男性にとって解らない=負けになってしまうため、つい知ったかぶりをしてしまうのです。
もうひとつは、一般的に「弱みを見せてはいけない」「家(家庭)を背負わなければいけない」「人の上に立つ事が立派な男」など、「男性は強い」と言う観念があり、そのように親や世間から期待されます。
親をはじめ周囲から認められるには、その期待に応える必要があります。
いつしか男性自身もそれらの観念を取り込み、個人の中に男らしさの観念と食い違う所があればそれを必死で抑え、男らしく振舞おうとしてプライドと言う鎧をまとってしまうのです。

乱暴に言えば、多くの男性は普段から自分が「勝ち」でいるためにあの手この手で一生懸命気を張っています。
特に「男性は女性よりも上」と言う観念を持っている男性は、女性に馬鹿にされたり、上からの態度をとる女性に対しては大変不愉快な気持ちになります。
また、隠している「負け」を暴かれそうになると強い不快感と危機感を感じます。
例えば仕事で悩みがありブルーになっている男性に、女性が気を遣って「仕事上手く行ってないの?」とか「悩みがあるんじゃない?」と聞けば聞くほど男性が不快になると言った感じです。
またこのタイプの男性は、女性に劣ってはいけないと言う気持ちから、何が何でも女性より上の立場に立とうとします。
例えばカラオケで女性が歌って75点を取ったら、男性は涼しい顔を装って自分の18番を必死で唄い80点以上出そうと躍起になります。
女性の点数に勝てなければ女性が歌っている時に効果音を入れたりタバコを吸ったり他の人と大声で話したりトイレに行くなどするかも知れません。

男性は理論型、女性は直感型とよく言われています。
男性は物事を理論的に考えるため、自分の直感・感情・好悪よりも「物事の順序」や「秩序」や「筋道」を優先する傾向が強いです。
また、「勝ち」「負け」の思考から、善悪や白黒など二極化して物事を捉える面もあります。
さらに植えつけられた「正しい男性像」の観念が強い程、物事の順序や秩序、筋道から少しでも逸脱するのは「いけない事」、つまり「負け」と捉えます。
もちろん個人によって性格傾向は異なりますが、真面目で実直、几帳面な男性は特にこの思考が強いと言えるでしょう。
このタイプの男性は、物事に対して柔軟な思考や多角的な視点で捉える事が苦手です。
そのため、筋道から自分が逸脱した(と本人が感じた)場合、他の解決方法を模索するよりも、自分の「負け確定」に嘆き悲しみ思い悩んでしまいます。
例えば、返済できない程の借金を背負い、自己破産等の解決策のための行動を何もとらずに悩み続けた挙句酒に溺れたり失踪や自殺をすると言った感じです。

自殺者の数を性別で見ると毎年いつも男性の方が多いです。
自殺の理由は個々にあるとしても、このような男性の気質や性格傾向がトリガーとなっている可能性は否めません。
女性が考える以上に、多くの男性はいつも心を突っ張らせて必死で「オトコ」であろうとしているのです。
[1]週刊ココロコラム
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