モチベーション

「今のモチベーションを維持して取り組みたい」とか「最近仕事のモチベーションが下がってて」等と、モチベーションは「やる気」と同じような意味合いで使われる事が多いですね。
モチベーション(motivation)は元々心理学用語で「動機(付け)」と訳されています。
動機とは「人を行動へと駆り立て、目的達成までその行動を持続させる心のエネルギー」、早い話が「やる気の『原動力』」を指します。

行動へと駆り立てる気持ちを引き起こす原因(誘因)は3つの要素があると言われています。

1.そのもの自体の魅力
2.そのものを入手するための行動がどれ位目的達成に直結するか
3.自分の行動によりそのモノを入手出来る確率

これらの3つの要素をかけ合わせた値が高い程、モチベーションが高まります。
例を挙げてみましょう。

【例1】
◎人気アイドルになりたい女性Aさん
1.アイドルになるとちやほやされてお金が儲かる(★×5)
2.オーディションを受けて合格すればとりあえずデビュー出来るだろうが…合格出来るかなぁ(★×1)
3.養成所入って、番組観覧いっぱいして、オーディション受けまくっても…うーん。どうかなぁ(★×1)
→5×1×1でモチベーションを示す★は5個

◎人気アイドルになりたい女性Bさん
1.アイドルになるとちやほやされてお金が儲かる(★×5)
2.オーディションを受けて合格すればデビュー出来るし私なら人気者間違いなし♪(★×5)
3.私の美貌ならオーディション楽勝(★×5)
→5×5×5でモチベーションを示す★は125個

【例2】
◎超難関のX大学を目指す高校生Aさん
1.親にX大学行けと言われた(★×1)
2.塾と家庭教師でみっちり勉強して…相当勉強しないと無理っぽい(★×1)
3.ってか内申足らないのに無理だって(★×1)
→1×1×1でモチベーションを示す★は1個

◎超難関のX大学を目指す高校生Bさん
1.将来外交官になりたいのでX大学は有利★×5)
2.そのためには塾に家庭教師もプラスしてみっちり勉強(★×3)
3.ある程度勉強すれば突破出来るだろう(★×3)
→5×3×3でモチベーションを示す★は45個

★の数は解りやすい様に数値化しただけです。^_^;
2つの例ではAさんよりBさんの方が高いモチベーションを持つ事が解ります。
これらの事から、どうしても実現させたい事や、努力すれば実現しそうな事の方が、意欲を持って目標に向かって行動出来る事が解ります。

私達は仕事、あるいは学業でなかなかやる気が出ない時もありますし、ホントはやりたくないけどやらなくてはいけない状況の時もあるでしょう。
もし「モチベーション下がりまくり」になった時は、そのやる気の原動力やそれを誘発する3つの要素を考えてみると、やる気が出ない本当の理由がみつかるかも知れませんね。
[1]週刊ココロコラム
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