心のコンドミニアム・その1

以前、エゴグラムを紹介しました。(第14回「自分の性格を知る方法」)
エゴグラムは5種類の要素があり、診断によってそれぞれの数値をグラフ化してその時の心の状態や性格傾向などを分析するもので、心理学の「交流分析(TA)」の理論を応用しています。
今回ご紹介するのも、交流分析を応用したものです。

アメリカのテービー・ケーラー博士が考案した「プロセスコミュニケーションモデル(Process CommunicationModel)」は、人のパーソナリティを6種類に分け、その組み合わせによって個人の特徴を知り、自分自身や他人とのコミュニケーション、またビジネス・シーンで応用しようと言うものです。
まずは6種類の要素のうち3種類をご紹介します。

■ワーカホリック(Workaholic)
論理・思考タイプ。
特徴:計画性と責任感があり、合理性や秩序を重んじ、物事を分類たりデータを収集して順序や優先順位を決める事が得意。
時間・金銭・責任などに細かくシビア。計画を狂わされたり、頭を使わない人に対して苛立つ。人に仕事を任せられない。
欲求:仕事や目的を達成した事を認められたい。
キーワード:誰が、何が、どのように、きちんと、所定の位置、数字、事実、明確に、根拠、枠組み、時間、目標、理屈、など

■リアクター(Reactor)
感情・心情タイプ。
特徴:感受性が豊かで優しく思いやりがあり、人間関係や共感を重視するため、他人への心配りを忘れず、その場を和ませる。
他人の顔色をうかがい合わせようとし過ぎるため自分で判断できない。ミスをすると自己不信や卑下、自嘲、ネガティヴになる。
欲求:自分自身を認められる事や無条件に受け入れて貰いたい。 キーワード:気持ち、気分、雰囲気、一緒に、心配、和、思い出、家族、友達、かわいそう、思いやり、居心地、愛情、など

■パシスター(Persister)
意見・価値観タイプ。
特徴:自分の信念で物事を判断し、献身的で観察力があり、良心的で、価値がある物事に対しては使命感や強いこだわりを持って取り組む。
他人の欠点や不足分に目が行きやすく、疑い深くなったり、独善的で自分の意見や信念を人に押し付けたり、自分の意見と合わない人を敵視する。
欲求:仕事の姿勢や取り組み方を認められたい。
キーワード:真面目、絶対に、こだわり、確信、主義、〜するべき(ではない)、〜のはず(がない)、尊重、律儀、けじめ、誠実、正直、信頼、など

残りの3種類は次回ご紹介します。
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