範囲や限界点

サイトの更新やメールの送受信など、私の仕事にはインターネット環境が欠かせません。
10日程前、全くネットに繋がらなくなってしまったので調べるとモデムの電源が切れていました。
その日の朝に雷が鳴っていましたので、恐らくインターネット接続をしているモデムが雷がきっかけで壊れてしまったのでしょう。
すぐにプロバイダに連絡を入れて対応してもらいましたが、ネット接続出来るのが3日後になる事が解りました。
言い訳のようですが、先週ココロコラムの更新が出来なかったのもこのせいだったのです。(^_^;)
さらにインターネットが出来なくなると、辞書や天気予報など自分の生活に必要な多くの情報をインターネットで得ていた事にも気付きました。

仕事が出来なくなり困り果てた所に、いろいろな不便さが襲ってきました。
だからと言ってオロオロした所で出来ないものは出来ませんから、考え方を変える事にしました。
仕事が出来なくなった事で、仕事をするはずだった「時間」が手に入ったのです。
この時間を使って、以前からやりたかった事や思いついた事をやってみようと思い立ちました。
パソコンでイラストを描き、アイロンプリント用紙を使ってTシャツに転写し、所々ラインストーンを貼り付けて何処にもない1枚だけのオリジナルのTシャツを作りました。
他にも、以前から読んでみたかった漫画を漫画喫茶で読破したり、映画を見たり、時間をかけて楽しみながら掃除や手間のかかる料理もしました。
普段だと時間がなくて出来ない、或いはやらない事をじっくり楽しく出来て、何だかお休みを満喫した気分です。
ネット接続が正常に戻った時には溜まった仕事に追われましたが、考え方を変えて良かったなと思いました。

話題は変わりますが、少し前に知人から聞いて印象に残った話があります。
給料日前の日曜日に手元にあるお金は500円。
この状況で「もう500円しかない」と思ってしまうと、楽しむ事はなかなか出来ませんよね。
この方は「この500円で何が出来るか」を考えたそうです。
打ちっぱなしに行って30球のボールを打とうか、それともミスドでドーナツ1つとカフェオレを楽しみながら本を読もうか等、アイデアが次々に出てきて楽しみながらあれこれ迷い、結局ミスドでゆったりしたひと時を過ごしたそうです。

「〜出来ない」「〜しかない」「〜いけない」「〜は駄目だ」等の考え方は、別の見方をすると自ら範囲や限界点を決めていると言えます。
決めた範囲や限界点以外は「ない」訳ですから、範囲外の新たなアイデアや限界点以上の可能性を思いつく事は容易ではありません。
「この方法『しかない』ので失敗しては『いけない』」のに、その方法がうまく行かなかった時には、失敗した事ばかりに目が行ってしまいがちです。
また、この方法『しかない』と思っていますから、別の方法があるとは思いつきにくいです。
同じ方法で再度チャレンジして上手く行けば良いですが、上手く行かなかった時には自己嫌悪に苛まれ、人によっては「こんな事も出来ないなんて自分はもう駄目だ」と酷く落ち込むかも知れません。
このような流れから、「〜出来ない」「〜しかない」「〜いけない」「〜は駄目だ」等の考え方をしやすい人は、普段からイライラしたり落ち込んだりとストレスを溜めやすい傾向があります。
ちょっと思い当たるなぁと思われた方は、辛い時に自分がどんな範囲や限界点を決めているのか、それ以外のアイデアや可能性はあるのかを少し考えてみると良いでしょう。
困った状況になっても、楽しみながらあれこれ考えられると思わぬアイデアや可能性を見つけられるかも知れませんよ。
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