自分年表・その1

履歴書を書く時に面倒なのは、何年に卒業して何年に入社して何年に転職して…と言う部分でしょう。
市販の履歴書には良く生年別の年表が付いていたりして簡単ですが、ない時には計算しなくてはいけませんので案外面倒です。
過去の事をすっかり忘れていて、思い出すだけでも一苦労、なんて事もあるかも知れませんね。(←私の事です^^;)

最近は「自分史」がシニア世代を中心に静かなブームだそうです。
履歴書でも書くのが面倒なのに自分史なんて無理、と思っていたら自分(個人)年表と言う物を見つけました。
この自分年表をココロコラム流でご紹介します。

パソコンならエクセルで表を作り、手書きならレポート用紙のような罫線のある紙を使い、0歳から現在までの自分の年齢と年号(西暦でも和暦でも判りやすい方でOK)を縦に入れて1年ごとにスペースをつくります。
そして、1年につき1〜2行程度で、その年・その年齢で何があったか「自分に起こった出来事」を簡単に書いていきます。
アーティストのプロフィールで良く見かける

○年/x月x日□□で生まれる
○年/『××』でデビュー
○年/『△△』をリリース
○年/初の全国ツアーを行う

みたいなノリで書いていけば、案外気軽に書けるかも知れません。
人生での大きな出来事はもちろん、旅行に行った事、誕生日にもらったプレゼント、好きだった子の事、悲しかった事、嬉しかった事、熱中していた事、辛かった事、得意だった事、通っていた学校や習い事の事、趣味の事、書く事柄は何でもOk。
思い出す年の順番はありませんので、思い出せる所からなるべく思い出して、出来れば全ての年齢を埋めるようにします。

気軽に書き込めるように1年で1〜2行と言いましたが、実際には何の制約もありません。
子供の時に大好きだった漫画についての事など、思い出した中で熱く語りたいものがあれば、どれだけのスペースを使っても良いですし、別紙を使っても構いません。
日記帳のようなものにして、イラストや当時の写真を添えても面白いかも知れません。
人に見せる前提ではなく、自分の覚書のようなものとして、楽しみながら自由に時間をかけて納得行くまで作っていきます。
もちろんメンドクサイ人は1〜2行でOKです。(^^)

自分年表の利点は、年表作りを通してこれまでの自分を振り返る機会が得られる事です。
じっくり思い出し、それらを書き入れる作業は、過去の自分が何をしてきたかを俯瞰(ふかん)、或いは冷静に見させてくれるはずです。
さらに、「あー。昔はこんな事やってたなぁ」とか「そう言えばこんな事が得意だったな」と自分がやってきた事が肯定的に捉えられると、新しい自分の発見や自分の可能性が広がるかも知れません。
一方、年表を作ってみて、ホントはこんな人生になるはずじゃなかったとか、結局ろくな人生じゃなかった、なんて思った人は、もう少し突っ込んで考えて見ましょう。
ホントはこんな人生になるはずじゃなかったとかと思った人は、ではどんな人生になる予定だったのか、今から方向修正が可能か、それには何をどうすれば良いのか等を考えてみて下さい。
結局ろくな人生じゃなかったと思った人は、ではどんな人生が良いのか、自分はどうしたいのか、それにはどうすれば良いのかを考えてみて下さい。
今まで出てこなかった答えがみつかるかも知れませんよ。

興味を持った方は、お仕事やお勉強の合間にちょっとずつでも自分年表を作ってみて下さい。
この自分年表を踏まえて、次回はもっと役に立つ(可能性の高い)ものをご紹介しますね。
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