有能な従者

私達には、目に見えない有能な従者がいます。
主人の言う事には逆らわず、主人の指示をそのまま遂行しようとする力強い従者です。
と言う事で、久し振りに潜在能力活性に関連するお話です。(^^)

覚醒していて、はっきり自覚・認識している意識を顕在意識と言います。
寝ている時なども含めて、普段認識出来ない無自覚な意識を潜在意識と言います。
顕在意識と潜在意識は良く氷山に例えられるのですが、「氷山の一角」つまり海上に見えている部分が顕在意識で、海の下に隠れている大きな部分が潜在意識、数字で対比すると顕在意識が10%、潜在意識は90%とも言われています。
普段、自分の自覚する世界が全てのように思ってしまいますが、実はその奥にある無自覚な意識の方が圧倒的に大きいのです。
そして、この潜在意識が大きな力や可能性を秘めており、この部分を少しでも自覚・認識してコントロールする事が潜在能力活性と言われています。

潜在意識は自身の考えや感情の指示に従い、指示通りの結果となるような行動をさせたり、状況や環境を整えようとします。
例えば、電気屋のチラシに「明日10時開店!先着10名様ipod半額」の文字を発見→買おうと思っていたipodが半額で手に入るかも♪これは朝から並んででも是非欲しい!→ワクワクしてか目覚まし時計より早く目が覚めた→早めに並べたのでipodが半額で買えた(ミッション・コンプリート!!)
顕在意識で、半額でipodを欲しい、そのためには先着10名に入るように朝早くから並ぶから朝早く起きろ、と言う指示に潜在意識が従った結果、目覚ましがなる前に目が覚めて「朝早くから並ぶ」状況を整えてくれたのです。
こんな感じで、潜在意識は自分の思いが現実になるように陰ながら強力にサポートしてくれる、自分にとって有能な従者と言えるでしょう。

「緊張したら失敗するから緊張しちゃ駄目だ(けど緊張してるからなぁ…失敗するかも…)」と思った結果、緊張で頭が真っ白になって上手く行かなかったとか、「こんなの無理、出来ない決まってる」と思いながら推し進めた結果、出来なかった経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
有能な従者は主人の言う事には逆らいませんから、それが自分自身にとってネガティヴなものであったとしても、潜在意識は出された指示をそのまま遂行しようとします。
「私は何もかも上手く行かないのが宿命なんだわ」と言う思いも、「どうせ自分は成功なんてするはずない」と言う思いも、現実になるように陰ながら強力にサポートしてくれているのです。

顕在意識と潜在意識には鮮明な境界線はなく、グラデーションのようになっており、潜在意識の一部にも自分の考えや感情がしまわれています。
心の奥底に押し込められた感情や抑圧された心の動きなどがそれにあたりますが、なにしろ潜在意識ですからなかなか自覚できません。
先にお話したように、意識の大きさを比べれば、心の奥底、つまり潜在意識の中のほんの少しある感情が顕在意識より大きい可能性があります。
そして潜在意識は、意識に占める割合が大きい思いや感情の指示に従います。
例えば「責任重大な仕事を任されたから頑張って成功させるぞ!!」と思っていても、心の奥底で「失敗するかも…」「自分には荷が重過ぎて辛い」と言った気持ちがほんの少しでもあったとしたらどうでしょうか。
潜在意識は意識に占める割合が大きい思いである「失敗するかも…」「自分には荷が重過ぎて辛い」と言う指示に従ってサポートします。
「 頑張って成功させるぞ!!」と言う思いとは裏腹に、正反対の結果となるような行動をさせたり、状況や環境を整えようとするのです。
その結果、一生懸命頑張っても空回りしたり、精神的な疲労が溜まりやすくなって些細なミスをしたり、スムーズに運ばなかったり、もしかすると失敗するかも知れません。

頑張っても上手く行かない、何もかも思った通りにならない、解っているのに行動出来ない、いつも希望とは反対の結果になってしまう、と言う方は、一度自分が何を考え、どう思い、どんな心の動きをしていたのか、自分の心と向き合って有能な従者にどんな指示を出していたのかを考えてみて下さい。
そして、自分がそうなって欲しくない事は心の中から追い出して、そうなって欲しい事を「心の底から思う」ようにしてみて下さい。
ちょっと難しいですが、これが出来れば必ず良い結果が得られるはずですよ。
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