傷ついた子供の私・その2

前回はアダルトチルドレン(AC)について簡単に紹介しました。
ACでなくとも子供の頃の心の傷を持っている人はいっぱいいるでしょうね。

目を閉じてリラックスして下さい。
そして、子供の頃の自分を思い出してみて下さい。
思い出した自分はどんな子供ですか?楽しそうに笑っていますか?悲しい顔をしていますか?
もし悲しい子供の頃の自分に出会ったなら、慰めてあげてください。
「辛いね。」「悲しいね。」「悔しいね。」「誤解されたけど本当は違うよね。」
無理に励ましたり笑わせたりしなくてもいいのです。
寄り添ったり、抱きしめてあげたり、話を聞いてあげれば良いのです。
「また来るからね。また遊ぼうね。」と別れて
ゆっくりと目を開けて下さい。

インナーチャイルド療法と言うものがあります。ここでは凄く簡単に書きましたが、自分で子供の時の自分に会いに行き癒す療法です。
ACに対する代表的な療法のひとつでもあります。
自分が子供の頃辛かった経験を忘れて生活していた大人が、もう一度その経験を身近に感じる療法の為、癒される迄にいろいろな感情の変化を自分自身で体験するのだそうです。
こうしてインナーチャイルドを自分自身で癒す事が出来ると、本来の子供の心が持つやる気や前向きな姿勢や面白い創造力、エネルギーが自分に戻ってくるそうです。これはワンダーチャイルドと言われています。
但し、インナーチャイルド療法を自分で実践すると、人によっては精神的なコントロールが自分で出来なくなる場合もあるそうです。
ですからACの人が自分自身で実践する事は避けた方が良いと言われています。
ACの治療にはカウンセリングを受ける他に、自助会に参加する方法もあります。
自助会ではお互いに「自分の体験」を話したり聞いたりする事で、心を軽くしていくような方法をとっているそうです。

女優の東ちづるさんは、以前「私はACです」とマスコミに発表しました。
そして、カウンセリングを受け、現在はワンダーチャイルドのパワーで精力的な福祉活動をされています。
自分がACである事に気付いた所から、カウンセリングの記録とエッセイで綴られた著書「“私”はなぜカウンセリングを受けたのか―「いい人、やめた!」母と娘の挑戦」と言う本が発売されています。
カウンセリングの部分は対話形式になっていますので、読み進むとバーチャルな体験をしている感じになるかも知れませんね。
他にも、ブッシュ大統領が以前ACだったなんて噂もあります。
どんな人にもやはり悩みや心の傷はあるのですね。
[1]週刊ココロコラム
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