100点満点

学生時代は遥か彼方、遠い記憶になっているよいこです。(^^ゞ
今時の学校事情は判りませんが、あなたはテストで100点満点を取った事がありますか?
ちなみに・・・・私はないです。小学校2年の時、算数のテストで0点をとった事はありますが。(ある種の自慢?)

学力テストにありがちな「100点満点」は、ご存知のように出されている設問に全て正解すると100点、間違えると減点されて、72点だったり、34点だったりする採点方式ですね。
今回は、この採点方法を考察します。

英語のテスト、自信あったのに今回は63点だった・・・。
普段満点に近い点数を取っている人ならば、自分の力で「63点も取れた」とは思えず、「37点も自分の力が及ばなかった」と落胆するでしょう。

また、100点満点は言い換えると「100が上限」で、それ以上の120点や1000点などありません。
この中には、無限の可能性はありません。

このようなテストを子供の頃から多感な年頃まで定期的に行い、100点よりも不足している点数が元で通知表から自分の進路まで決まってしまいます。
悲しいかなこんな環境で育った私達は、残念ながら社会に出ても「100点満点」の感覚を覚えています。
つまり、物事に対して上限を感じ、自分の力がそこから不足していると考えやすくなっているのです。

世の中には、学校の100点満点のような上限はありません。
会社に入って、自分の夢の100点満点が「部長」だと思えば、その時点でそれ以上はないのです。
もし、部長になれたとしてもそれが100点満点ならそこが終点です。
しかし、会社を辞めて自分で事業を起こせば社長になれます。
何かを極めれば達人にもなれますし、モノを教える事が出来れば先生にもなれます。
自分が上限さえ決めなければ、何にだってなれるのです。

また、100点満点から不足する感覚は「○○より劣っている」と不足分で考えがちです。
それは、自分だけでなく相手を見る目にも同じ事が言えます。
100点満点の概念がなければ、比較するものは0点になるでしょう。
そうれば、自分が「0から○○まで出来た、今度は△△まで頑張ろう」と思えるはずです。
相手に対しても「○○しかやってくれない」から「○○までやってくれた」に変わります。
不足ではなく充足に考えがシフトすると、無限の可能性が待っているはずです。

自分の心の中に100点満点がある人は、思い切ってなくしてしまいましょう!!
100点満点のテストを受ける機会があったら、是非思い出してみてくださいね。(^^)
[1]週刊ココロコラム
[2]TOPに戻る