第八運特集

風水の考え方で「三元九運」と言うものがあります。細かく分けると20年周期で気の流れが変わるとされています。(詳しくは「暦と三元九運」を参照して下さい)
今年の節分以降、今までの下元第七運から下元第八運に変わります。(2004〜2023)
そこで、今回はこの第八運をいろいろな角度から考察してみたいと思います。
(※このページは2004年に発表しています)

第八運の象徴
歴史で見る第八運
第七運を振り返る
第八運を予想する
第八運になると


第八運の象徴
八は八卦の中で艮(ごん)の卦を持っています。艮(ごん)の卦の要素は以下の通りです。

五行(物質)・土
方向・東北
人物・三男(少年)
自然・山
動物・豹
体・手
行動・保守、慎重、忍耐、停滞、安定

歴史で見る第八運
今回の1サイクル前、つまり180年前の下元八運の頃の歴史を紐解いてみましょう。

江戸時代、第12代将軍家慶の頃に「天保の改革」が発令されました。
この改革を発令した背景には、相次ぐ飢饉や乱、日本近海に出没するようになった外国船の存在などで 社会不安や経済危機などがありました。
改革の内容は倹約や贅沢品の規制、腐敗した官僚の排除、汚職防止、大奥の綱紀粛正、年貢倍増、流通価格の適正に伴う規制、軍事改革等。
あまりに厳しい内容で2年間でこの改革はなくなり発案した老中水野忠邦は失脚を余儀なくされました。
また、新しい学問「蘭学」に対しての厳しい規制(蛮社の獄)があったのもこの頃です。
世界情勢に目を向けると、フランスでは言論の自由を奪われた民衆が1830年7月に革命を起こした7月革命がありました。
中国対イギリスでアヘン戦争が起こり、南京条約を経て香港がイギリス領となりました。
そして巨大な勢力を誇った中国「清」が坂道を転げるように衰退の一途を辿りました。
イギリスでは労働階級の選挙権をめぐり大衆的政治運動が盛んになったのもこの頃です。
この時代は来たるべき次の時代への激動の序章と感じられますね。
実際、世界の歴史を全体的に見ても下元で滅び上元で新しい時代が誕生し、中元で栄える流れになっています。
なお、明治維新の立役者達のほとんどがこの下元八運生まれで、明治に改元されたのは上元一運の4年目でした。

第七運を振り返る(1984〜2003年)
第七運は兌(だ)の卦を持っています。五行(物質)は金で、三女、無邪気、悦楽、破壊、再建設と言った要素を持っています。
この時代で真っ先に思い出すのは1986年から1989年に最盛期だった「バブル期」とその後の崩壊ですね。
バブルでプチ金持ちが大勢増え、それにより快楽、悦楽的なもの、つまり娯楽が盛んになりました。
娯楽事業の発展は目覚しく、また不動産が好調だった為ビルの建設・再建設も盛んでした。
しかしバブル崩壊とそれに続く不況、リストラ、就職難が社会問題になっています。80年代後半に今のような時代は予想だにしていなかったでしょう。
また、女性の社会進出や女子高生が流行の発信になっていったのもこの時代です。
破壊・再建設で思い起こされるのはソ連の崩壊、ベルリンの壁崩壊、そして阪神大震災や記憶に新しい9.11事件等ですね。
こうやって振り返ってみると、まさしく要素の意味合いと時代の流れが一致していると感じてしまいますね。

第八運を予想する
第八運になると
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