人間版「百匹目の猿」

イギリスの生物学者ルパート・シェルドレイクが1981年に発表した有名な「シェルドレイクの仮説」というものがあります。
目の錯覚を利用した絵で、最初は何が描いてあるか解らないが見方を変えると意味のある絵柄にみえる一種の「だまし絵」のようなイラストを利用します。
このイラストの答えを一部の地域で公開すると、地域内で答えを知らない人達の正解率が上がり、その答えが広範囲に「当たり前の認識」として浸透すると、全く別の地域の人達も当たり前のように回答出来るとする仮説です。
まさしく前回ご紹介した「百匹目の猿」と同じですね。

この仮説を元に、イギリスBBC放送局が実験をしました。
最初に「だまし絵」を認識出来た人は4%でした。
次に、同じ絵とその答えをテレビで放送。視聴した何百万人かの人がこの絵を知った後で、まだこの絵を知らない人に見せた所、正解率は7%でした。
この4%から7%の上昇は統計学上偶然では説明出来ない数字だったのです。

シェルドレイクはこの仮説から、こう主張しています。
「自然界には、電気・磁気・重力以外の未知の力の場が存在する。
これを「形態形成場」または「形の場」と呼び、ある形や活動が広がるとその形や活動パターンが宇宙に刻印され、「形の場」の共鳴作用によって同じような形や行動が起こりやすくなる。また、生物の進化も「形の場」の共鳴作用が関与している」と。
あまりにも非科学的な仮説に、科学界では大論争になったそうですが、BBCをはじめ様々な実験では全てこの仮説を指示する結果が出たそうです。

「百匹目の猿」の現象は「イモ洗い」活動パターンの宇宙への刻印が十分強くなった時、「形の場」の共鳴作用によって猿全体が影響され、同じ行動をするようになったと、船井総合研究所会長の船井幸雄氏は、シェルドレイクの仮説を元に説明しています。

シェルドレイクの<「形の場」の共鳴>、ユングの<シンクロニシティ>(第51回「偶然の一致」参照)、<集団的無意識>(第50回「ものすごい図書館」参照)、そして<アカシックレコード>(第50回「ものすごい図書館」参照)。
これらには何だか共通する匂いを感じませんか?
次回は、この匂いの考察で壮大なテーマのまとめをしてみたいと思います。
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